明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。
今年もこの里山の自然を未来につなげていけるよう、少しずつでも保全活動を頑張っていきたいと思います。


本日のメイン作業は竹林の竹切りでした。本日は少人数での作業となり、年配のメンバーばかりで作業が進むか心配でしたが、見学に訪れた大学生の方が作業に参加してくださり、そのおかげで竹を3本切ることができました。新しい方が来てくださると、それだけで大きな励みになります。



竹林に下りてみると、新たな倒木がありました。コナラと思われる大木が根元からぽっきりと倒れており、その光景には胸が痛みました。竹が日光を遮っているためか、次世代の木々が育っていません。林床には幼樹の姿がほとんど見られず、竹が他の植物の成長を妨げているように思います。

4月には竹の子掘りイベントが予定されているので、それまでに倒木を片づけたり、竹を切ったり、作業道を歩きやすくしたり、と竹林整備を進めたいのですが、慢性的な人手不足が悩みの種です。



竹の子掘りや栗拾いといったイベントには多くの方が参加してくださるのですが、普段の保全活動にはなかなか参加者が集まらないのが現状です。この課題は長年の悩みで、会員の高齢化や後継者不足も相まって、会そのものの存続が危ぶまれるような状況です。なんとか活動を続けられるように試行錯誤しながら、この里山を守り続けたいと思っています。


殿山の野原を歩いていると、土がぽつぽつと盛り上がった箇所がありました。これはヒミズの穴だそうです。ヒミズはモグラの仲間でモグラより小型の日本固有種だそうです。夜行性なので昼間に姿を見せることはないとのこと。こうした小さな発見は自然の営みを身近に感じさせてくれます。


カントウタンポポの生息地に伐採された木の丸太が無造作に置かれていましたが、それを栗の木の隣に並べ、子どもたちのささやかな遊び場を作ってみました。ゴミのように打ち捨てられていた丸太も、こうして少し手を加えるだけで素敵な遊び道具に変わります。





作業後は、美味しいコーヒーを飲みながら、見学に来られた学生さんの話を聞いたり、世間話で盛り上がり、ほっこりとした楽しい時間を過ごしました。日がよく当たる東屋はぽかぽかと暖かく、木々に囲まれた空間で飲むコーヒーの味は格別でした。この時間が楽しみでここに来ているのかもしれません。


こうした細々とした活動を通じて、自然の魅力や課題を感じながら、私たちなりにできることを続けています。実際の作業に参加できない方も、こうしてブログを読んでいただけることが大きな支えとなっています。


また、もっと多くの方に参加してもらいたいという思いもあります。会員でなくても気軽に里山体験できるような、オープンで参加しやすい環境を作っていきたいと考えています。


気が向いたときにふらっと訪れて、自然を楽しんでいただけたら嬉しいです。今後も活動の様子をお伝えしていきますので、ぜひ応援していただければ幸いです。